マンション管理組合会計監査①

通常のマンション管理組合会計は、組合員様から選出された役員さんが監査を行う例が多いようです。これには「業務監査」(理事の業務執行状況を監査する)と、「会計監査」(決算書が適正に作成されているかを監査する)が含まれます。 しかし、国内における管理組合のほとんどは管理会社に実際の管理を委託していて、出来上がった決算書(収支計算書、貸借対照表)を監査し、監査報告書を組合員総会に提出し承認を受けるというシステムで運営されているようです

●問題点
会計監査とは名ばかりで伝票等細部に目を通さず管理会社が作成した収支報告書内の監査確認欄に捺印をしてしまうケースが多々見受けられます。これは現実的に会計年度の締切日と総会開催日によるタイムスケジュールに追われて時間が多く取れないからとも言えますが、これにより資金の不正な流れや不適切な管理を見逃してしまう恐れも発生します。時間に限りがあるからこそ専門家による鋭い視点による監査が必要だと言えます。